【「いのち」記事】語り合い 親の死を乗り越えて~asahi com2007年9月20日記事より~
2007年9月20日
親を病気や災害、自殺などで亡くした全国の小中学生らが集まって一緒に遊んだり、自らの体験を語り合ったりする「つどい」が8月末、「あしながレインボーハウス」(日野市百草)で初めて開かれた。「大切な人のことを忘れず、思い出を大事にしていいんだよ」――。スタッフの言葉に、抑えていた子どもの心が解きほぐされた。(大井田ひろみ)
同ハウスは昨年、遺児の進学支援と心のケアをするあしなが育英会が開設した。これまで高校生以上のつどいや、東京周辺の子どものケアプログラムは実施してきたが、今回初めて対象を全国の小中学生らに広げ、2泊3日で開いた。
同ハウスチーフディレクターの西田正弘さんによると、親を亡くした子どもは大きな衝撃から、頭やおなかが痛くなるなど体に変調が出たり、物にあたったりすることがある。学校にも行かず、内にこもってしまうケースもある。
親の死亡の原因によっても状況は異なる。例えば、がんで「治る」と言われていた場合、「うそをつかれた」と思うようになり、「もっとお見舞いに行っておけばよかった」などの後悔が続くことがある。自殺の場合は、そのことを周りに言えず、自分のせいだと自責の念を抱えてしまうこともあるという。
西田さんは「気持ちを上手に言葉にできない年齢の子どもは、抑えていたものを発散してすっきりすることが大事」と話す。発散して、日常生活をふつうに送れることが立ち直るための一つの状態だという。
今回のつどいには、青森県から沖縄県までの男女計18人の遺児が集まった。計3日間の研修を受けた遺児につきそう大学生ボランティア約10人、羽田空港や東京駅までの送り迎えや食事作りを手伝うボランティア約20人が支えた。
初日は皆で水遊びをしたり、テントで寝たりして過ごす。2日目は小学生と中学生に分かれ、「心のケアプログラム」を実践した。
中学生の場合、皆で円くなって手をつなぐ。いつ、誰を、どのような形で亡くしたかを1人ずつ語る。言いたくなければ言わなくていい。最初は「自殺だった」などと言えずにパスする子どももいる。話が進むうちに、皆が真剣に聞いてくれていることを体感し、口を開く子もいる。
そして、亡くなった親の写真を見せながら、「どんな人だった?」「どんな思い出がある?」などの質問に答えていく。その後、「こんなときはどうしているのか」などの悩みを相談しあう。
遺児にとって、亡くなった親の話は日頃はあまり聞かれることがなく、話す機会は少ない。気になっていることや痛みを言葉にし、きちんと受けとめてもらえることで安心し、自分の気持ちの置き場所ができてくるという。
小学生には、どんな親だったかを聞き、家族の絵を描いてもらう。今回参加した小学5年の女の子は、5歳のとき父親を肺がんで亡くした。その後、突然吐き気に襲われる心因性嘔吐(おう・と)症を発症し、「お父さんのところに行きたい」と話すこともあるという。
つどいの後、女の子は感想に「話せなかったことも話せて、すっきりできました」と記した。つきそって来た母親(43)は「母子共にまだまだ心の苦しさが残りますが、ここには私たちのことを受け止めてくださる方々がいると実感しました。明日からの元気のもとになれそうです」と話した。
「痛みや悲しみはあっていい。ごく自然なことだと伝える。すると、いらないものは吐き出し、思い出など大事なものはしっかりしまっておくというバランスが取れる。それは、その人のペースでいいのです」と西田さんは話す。
経済的な理由で参加できない人がいないように、参加費は無料。往復の交通費も半額を同ハウスが負担した。今後もこのようなつどいを開く予定だ。
◆自殺の遺児 10年前の8倍
あしなが育英会によると、親を自殺で亡くした遺児のうち、06年度に新たに同会の奨学金を受けた奨学生は260人。10年前の約7・9倍に急増した。同会は「9年連続で自殺者が3万人を超えている日本の現状を反映しているのではないか」と分析している。
自殺で親を亡くした同会の高校奨学生は97年度は全国で33人と、全奨学生に占める割合が3・5%だった。だが、その後は増え続け、06年度は全体の16・4%を占めるまでになった。
また、母子家庭の奨学生の母親937人の平均年収は05年で約139万5千円。母子家庭で生活保護を受けている率は6・7%と前年よりも2ポイント増えており、遺児やその家族の生活が、より一層厳しくなっていることを示している。
今年も数回に分けて小中学生を対象にあしなが育英会主催のつどいが行われています。
おそらく、ほとんどの人は、あしなが育英会のこのような活動を知っておられないと思います。
私が、高校1年生で父を交通事故で亡くし交通遺児育英会の奨学資金で進学しました。高校生の時は、つどいが嫌で参加しませんでした。大学奨学生になり、高校生の集いや街頭募金など活動に取り組むようになりました。
あしなが育英会の活動は、単に奨学資金を貸すだけが目的ではなく、親を亡くした子ども達(交通遺児、災害遺児、病気、がん・・・・世界遺児)全ての遺児と残された家族の心のケアも行っています。
私のブログに来られている人の中でお子様が小さくて、奥様や旦那様をがんや病気などで亡くされて母子・父子家庭となり、お子様の進学や将来に悩まれている人もあると思います。どうか、希望を捨てないでください。あしなが育英会に電話してみてくださいませ。
おそらく、私が精神対話士になれたのも22年前の大学生になってから育英会の活動に全国の仲間と取り組み、上記の記事のようなつどいを経験し、同じ仲間の自分史をたくさん聴いてきたからだとおもう。。。その基盤が今に生きているのだと感謝しているところです。


コメント
けいちゃん、こんばんわ。
あしながレインボーハウスの活動、とても素晴らしいことですね。
メンタルだけでなく、費用の面とかにも温かい心配りがされていて、やはりここまでやってくださることが、体裁や形だけでない本物の思いなのだなあと感じました。
私のような一般の人でも活動のお役に立てることがあったら教えてくださいね。
>ここには私たちのことを受け止めてくださる方々がいると実感しました。明日からの元気のもとになれそうです」と話した。
とにかく、心の内を話せて、否定や驚きをもたないで聞いてくれる人がいるというのは、本当に心が楽になりますよね。
言葉にして話すことで、吐き出せることがいかに大切かをいつも実感します。
こういう言葉をひとりでも多くの方から聞くことができるよう、私も産業カウンセラーとして今できることを頑張ろうと思います。
けいちゃんも、たくさんの思いと経験をちゃんと活かして、今素晴らしい活動をされていますね。
けいちゃんだからこそ語れることがあるし、けいちゃんが話すから伝わることがたくさんあるのですよね。
たくさんの人にその思いはきっと伝わっていくと信じています。
投稿: とらん | 2008年9月 7日 (日) 午後 11時53分
けいちゃんさん、おはようございます!
お久しぶりです^^
ばったばたの中、カウントダウンが始まりました(>_<)
ところで・・・
何の心境の変化・・・?と言う訳でもないのですが・・・。
ブログタイトル変更しちゃいました^^;
面倒クサくてごめんなさいね。
リンクのブログタイトル名変更お願いしまぁ~す^^
ヨロシクお願いします(*^^)v
投稿: さと | 2008年9月 8日 (月) 午前 07時11分
とらんさんへ
おはようございます。
コメントありがとうございます♪
>あしながレインボーハウスの活動、とても素晴らし>いことですね。
そうでしょう!
私は、学生の時より、卒業してからさらにその素晴らしさを感じています。
>とにかく、心の内を話せて、否定や驚きをもたない>で聞いてくれる人がいるというのは、本当に心が楽>になりますよね。
とらんさんの言われる通りです。みんなの前で自分史を話すとき、一番初めは勇気がいります。思いだし泣きます。でも、話します。みんな真剣に涙しながら話を聴いてくださいます。その後、奨学生達の中が親密になります。強い絆で結ばれるような。。。。
嬉しいコメントありがとうございます。
私も後輩の為に影ながら応援していきたいです。
とらんさん、ありがとうございます。
とらんさんと出会えたことは私には大きな財産です。
投稿: けいちゃん | 2008年9月 8日 (月) 午前 07時40分
私も今はむかし、むか-し、高校奨学生でした。
あしなが育英会(当時は「交通遺児育英会」)を教えてくださったのは、
地元の「交通遺児を励ます会」の方でした。
四才歳上の姉の進学のときはその存在と奨学金を受けられる資格があることも知らなくて、
姉も進学の際にはずいぶん悩んだようです。
母子家庭で貧しい生活を送っていると
情報を得ることもなく、毎日の生活に
追われてしまっているのが現実だと思います。
(ずいぶん前の新聞記事で、個人情報の取り扱いが
難しくなり、以前は学校から個人的知らせていた
奨学金の案内が出来なくなり、奨学生が減っている
という記事を思い出しました。)
ひとりでも多くの悩んでいる方に知ってもらうことを望みます。
けいちゃんさん、ご訪問ありがとうございました。
私の部ログは更新がカメのようにのろくなってしまって
いますが、リンクさせて頂きました。
投稿: ひろママ | 2008年9月 8日 (月) 午後 04時06分
さとさんへ
こんばんわ。お久しぶりです。
>何の心境の変化・・・?と言う訳でもないのですが・・・。
>ブログタイトル変更しちゃいました^^;
>面倒クサくてごめんなさいね。
リンクのブログタイトル名変更お願いしまぁ~す^^
はい。今、ブログタイトル名変更をいたしました(^o^)
また、遊びに行きます♪
投稿: けいちゃん | 2008年9月 8日 (月) 午後 08時44分
ひろママさんへ
こんばんわ!
遊びに来てくださいましてありがとうございます♪
たまたま、ひろママさんの昨年のブログ記事に出会い、同じ仲間の方だと知りとても嬉しく思いました。
>あしなが育英会(当時は「交通遺児育英会」)を教>えてくださったのは、
>地元の「交通遺児を励ます会」の方でした
そうだったのですね。私が交通遺児育英会を知ったのは、高校の時の先生が教えてくださったからでした。
ママさんのお姉様は、この育英会を知らなくて苦労されたのですね。
>母子家庭で貧しい生活を送っていると
>情報を得ることもなく、毎日の生活に
>追われてしまっているのが現実だと思います。
そうですよね。今日の生活で精一杯ですもの。。。
ママさんの言われる通りだと思います。
>(ずいぶん前の新聞記事で、個人情報の取り扱いが
>難しくなり、以前は学校から個人的知らせていた
>奨学金の案内が出来なくなり、奨学生が減っている
>という記事を思い出しました。)
私も、育英会の先生から数年前にその事を聞いたことがあります。学校も、母子家庭がどれだけいるのか、誰なのかなど、情報をくれないそうです。。。
本当に変です。世の中がおかしいです。
このあしなが育英会を知るのと知らないでは大きな違いです。
ママさん、今も、交通遺児育英会もあります。でも、私たちが奨学資金を受けていた時の育英会とは違います!昔の交通遺児育英会に勤めていた先生達が、あしなが育英会にみんなおられます。
今の交通遺児育英会は、単にお金を貸すだけだと思います。あしなが育英会は違います。以前のように、学生が中心となり、恩返し運動を行っています。
私が大奨生の時は、恩返し運動で、『災害遺児にも進学の夢を』と街頭で訴えてました。今では、輪が広がり、病気、がん・・・震災・・・世界遺児。
素晴らしいですよね。 誇りです。
>ひとりでも多くの悩んでいる方に知ってもらうこと>を望みます。
私もママさんと同じ気持ちです。1人でも多くの人に知ってもらい、希望とか元気になって欲しいです。
ままさん、本当に嬉しいです。不思議な縁です。
このように同じ仲間の人とブログを通して出会えたことを嬉しく思います。
どうか、これからも仲良くよろしくお願いします。
投稿: けいちゃん | 2008年9月 8日 (月) 午後 09時39分